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仙台市宮城野区扇町4−6−16
杜の都仙台市は、現在、東北楽天ゴールデンイーグルスの誕生で活気づいている。
当社は、JR仙台駅から東へ6キロ程の工業団地内に位置する。
当社の歴史をひもとくと、社長のご尊父、林治氏が、昭和27年、名取市で相澤(株)を設立したのが始まりで、28年には東北農機(株)に商号変更し仙台市東3番丁(現中央4丁目)に移転、32年には、大島農機東北販売(株)と商号を変更した。社名から分かるとおり、当時は、東北地区(6県)における大島農機の総代理店として卸しを行っていた。
38年、興立産業(株)に商号を変更するとともに、宮城県を除き大島農機の代理権を返上、小売りを開始した。当時は、ロビン、芝浦、日産などを扱っていた。
40年に林治氏が死去したことから、母、ゑなよ氏が二代社長に就任した。
美智雄氏(67歳)は、大学卒業後、4年間、東京・八重洲の本田技研工業(株)に勤務していたが、林治氏が死去したことから、店に戻ってきた。
51年、現在地に移転、55年、産機部門を設立(建設機械などの販売)、55年、三代社長に就任、平成2年、立体駐車場営業開始、13年、総合整備センターを落成、ゴミ収集車の整備メンテナンス事業開始、13年、大型自動車分解整備認証工場の資格を取得し、現在に至っている。
社長は現在、宮城県商協の副理事長、大島農機商業協同組合理事長、全国ロビン会会長を務めるなど組織に対する理解が深い。
長男の秀樹氏(36歳)は専務として社業を総括、次男の伸彦氏(30歳)は常務(農機部門責任者)として社業に勤しんでいる。
テリトリーとしては、仙台市、名取市、多賀城市、利府町、大郷町、大和町となっている。
テリトリー内の農業事情は、米(ひとめぼれ、ササニシキ)、大根、人参、じゃがいも、ほうれん草、白菜、キャベツ、梨などである。
顧客数は2000戸で、耕地面積については、大は5ヘクタール、平均では1ヘクタールとなっており、専業農家は20戸である。
次に、当社の概要に触れてみよう。
本社の敷地面積は1500平方メートル、うち製品倉庫100平方メートル、中古展示場120平方メートル、事務所50平方メートル、部品庫50平方メートルとなっている。600メートル程離れた若林区鶴代町にある総合整備センターは1800平方メートルとなっている。
社長を除く従業員数は、男22人、女2人の計24人で、職種別には事務3人、セールス16人、整備5人である。このほかパートを7〜8人雇っている。
農業機械整備技能士の資格者は、1級2人、2級5人、その他自動車整備士2級1人、3級5人となっている。
取り扱い銘柄は、トラクターとコンバインはヤンマー、大島、三菱、耕うん機はヤンマー、ティラーはロビン、ヤンマー、田植機はヤンマー、三菱、大島、共立、防除機はロビン、共立、バインダーともみすり機は大島、乾燥機は大島、山本などとなっている。
次に、最近年次(15年7月〜16年6月)の決算についてみると、農機部門は前年比100%、その他部門は90%となっている。
次に、使用済み農業機械の処理についてお伺いすると、農家から下取りして再販出来ない農業機械は処理業者に引き取ってもらう。廃油については別の処理業者に引き取ってもらうので特に困っていない。
応接室には、次のような経営基本方針が掲げてある。
我が社は顧客第一主義を貫き、全て日常の仕事はこの基本方針に従って遂行されなければならない。顧客の要望に応えて、より良い商品と質の高いサービスを提供することを我々の最高の任務とする。いかなる環境の変化にも対応し得る経営体質をつくりながら、常に新しい商品の開拓と新しい市場を作ることに心掛け効率の高い経営の実現に向けて努力する。
次に、企業経営の特色であるが、積極的に多角化を進めている点があげられる。
企業の存在は時代の流れで変わる。どの市場でも成熟し衰退していく。常に周辺の業界を見て、我々の器で出来ることには、元気なうちに積極的に挑戦する先見性のある企業体制づくりが必要である。
以前は、東北6県を対象としたロビンエンジンの部品供給の拠点であったが、各県を回ったところ宝の山で、部品供給だけではもったいないと感じ、エンジンを供給するようになった。
平成2年には、仙台駅の南西400メートルの所有地に2億円を投じ立体駐車場を完成、稼働率は仙台市内でも五本の指に入る程高い。
富士重工との関係が深いことからスバルのゴミ収集車の整備メンテナンスを行うことがきっかけで、13年に総合整備センターを完成させた。
多角化を進めた結果、現在の売上割合は、農機部門45%、その他部門55%となっている。
次に、昨年を振り返っての感想をお伺いすると、農機は落ちたといっても他業種からみれば安定している。
最後に、今後の予測についてお聞きすると、今までのやり方ではだめである。コントラクター(農作業請負)や、4月からは新たにゴミ収集車の販売を手がける。
農業は廃れることはなく、見方を変えれば可能性がある。情報を収集しながらビジネスチャンスを捉える。一歩、二歩引いて高い所から見る必要がある。考え方を変えていかないと脱却できず、前を見ていかなくてはならない。やる気のある所には国がバックアップするなど、やりやすい環境が整ってきている。4年前からは粗利益管理を徹底している。
社員は、社長の一挙手一投足を見ている。社員に明るさを示さなければならない。将来は全く悲観していないと締めくくられた。
全農機商報:平成17年4月号掲載
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