合資会社 川又商会

笑顔で喜んでもらえる店


茨城県小美玉市羽鳥2687

創業60周年

 東京・上野から常磐線特急で1時間、石岡で普通列車に乗り換え一つ目の羽鳥駅前に当社は所在する。
 平成18年3月に、小川町、美野里町、玉里村が合併し小美玉(おみたま)市が誕生した。
ご尊父である川又三郎氏は、昭和16年、友部の中島飛行機の下請け工場に学徒動員され、取手の軍需工場で終戦を迎えた。戦後、再び友部の工場に入ったが、食糧危機であったことから農機を作り始め、23年3月、現在地で独立したもので創業60周年を迎える。
 33年に法人化、48年からクボタとの取引を開始した。
 長女、文子さんの婿である忠志氏(51歳)は、大学卒業後、政治家の秘書等を務めていたが、59年に入社、平成12年に三郎氏が会長、忠志氏が二代社長に就任した。
 三郎氏は、長く保護司を務めた功績から、平成10年、勲五等瑞宝章を受章した。忠志氏は現在茨城県商協の副理事長を務めている。
 テリトリーとしては、小美玉市、石岡市、笠間市、茨城町で、米(コシヒカリ)、果樹・果物(梨、栗、柿、梅、メロン、いちご)、野菜(にら、大根、にんじん、じゃがいも)、養豚、酪農など多彩な農業地帯である。
 顧客数は2000戸で、耕地面積については、大は
ヘクタール、小は50アール、平均すると50アールで、専業割合は約15%である。

クボタをメインに
 
  本社の敷地面積は1597平方メートル、うち大型整備施設264平方メートル、ショールーム83平方メートル、製品倉庫660平方メートル、中古展示場165平方メートル、事務所83平方メートル、部品庫33平方メートルとなっている。このほか羽鳥駅の反対(東)側に展示会場13204平方メートル、製品倉庫1034平方メートルを所有している。
 社長を除く従業員は、男14人、女5人の計19人、職種別では事務5人、セールス7人、整備6人である。
 農業機械整備技能士の資格者は、1級、2級とも5人ずつである。
 取り扱い銘柄はクボタが8割で、このほかティラーがロビン、防除機が丸山、共立、ロビン、籾すり機がサタケ、大島、乾燥機が金子、草刈機がオーレック、刈払機が共立、ゼノア等となっている。
 次に、最近年次(19年6月期)の決算についてみると、農業機械は前年比100%、グリーン関係150%、合計103%である。農業機械に占める中古農機割合は8%、整備部門は17%、全体に占めるグリーン関係割合は10%である。
 使用済み農業機械の処理についてお伺いすると、展示会場に保管しておき、年数回、処理業者が引き取りに来る。金属価格の相場により費用は変動する。

サービス重視で迅速対応
 
 次に、経営理念についてお聞きすると、社員とお客様が笑顔になるように、喜んでもらえる店作りを目指す。
 当社では、毎年1月6日に新年度のスローガンと事業計画を発表する。今年のスローガンは、「改善、改革(10%UP、顧客満足)」である。これは、新しい時代に対応するため、会社が社員個人個人の目標を設定し、10%アップと顧客満足度を上げることである。
 昨年のスローガンは、「笑顔とチームワークで目標達成を!ーお客様を大切にー」であった。
 今年の事業計画を抜粋すると、
一.販売
  1. 農家戸数の拡大
  2. 週度、月度目標の設定
  3. 夜間推進の設定
  4. 集金の回収の安全実施
  5. 地区にあった機械の販売
二.修理
  1. 修理機の確保
  2. 修理機のクレームをなくす
  3. お客様への素早い対応
三.出張修理
  1. 出張修理伝票の使用
  2. 需要期出張費徴収
四.新たな農業情勢への対応
  1. 新たなる分野への積極的なアプローチ
  2. 補助事業その他への取り組み
  3. 農家への情報の提供
五.事務
  1. 営業、サービスへの側面からの応援
  2. 集金、在庫機、部品の発注の正確化
 次に、経営の特色であるが、第一には、サービス重視があげられる。
 お客様から修理、整備の依頼を受けた時に素早く対応することにより販売が伸びる。メーカー等の技術講習会に積極的に参加し優れた技術力を保持する。
 第二には、グリーン関連機械の取り扱いがあげられる。
 平成5年から取り扱うようになり、当時、ゴルフのオフシーズンには、研磨機が回りっぱなしであったが、バブルの崩壊で外資系のゴルフ場が増え、自社で管理するようになった。学校関係や公共関係の機械の保守点検が増えている。個人の家の芝生の管理を引き受けている。
 第三には、コインランドリーの取り扱いがあげられる。
 平成10年から取り扱うようになり、本体が1300万から2000万円に加え建物代がかかる。場所、アクセスにもよるが、5年位で回収できる。
 第四には、ホームページの開設があげられる。
 6月に開設したばかりであるが、ホームセンター関連商品で修理で困っている人の受け皿作りである。近く農業機械の修理の仕方等を掲載し、新しいニーズの取り入れを図る。

話し合い相互に協力
 
 次に、昨年を振り返っての感想をお伺いすると、前半は良くなかったが、10月の展示会ではトラクターが売れた。今年に入り、小物は良く、コンバインは悪いが、台数ベースで前年並みである。
 当地では、集落営農が進んでいない。これは、18年に行政の合併があり、農政が付いていっていないことが大きい。認定農家も現状維持派と規模拡大派があり、後継者の有無により考え方も異なる。
 最後に、今後の予測についてお聞きしたところ、厳しい時代を迎え、商業者とJAが張り合っているだけでは駄目である。商業者、JA、メーカー、行政、商協が話し合い、お互いに協力しなければならない。販売会社と一般販売店との棲み分けも必要である。
 茨城県商協では、6月21日に常設中古農機展示場を開設したが、組合員の協力を得て早く軌道に乗せたい。
川又商会ホームページ http://www.i-noukigu.com/

全農機商報:平成19年8月号掲載