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茨城県水戸市元吉田町1267−4
当社は、JR水戸駅から南に約3キロ、国道50号線沿いの工業団地にあり、西隣には発芽器や肥料散布機メーカーであるタイショー本社がある。
創業は大正14年で、鍛冶屋をしていた祖父小島利(とし)氏が鎌を製造販売したのが始まりである。当初屋号は鎌利(かまとし)としていたが、お客様が「かまり」と呼ぶようになり、屋号を変更した。
当時は水戸市内を転々としていたが、終戦前に、水戸駅前の柵町に落ち着いた。
22年に法人化するに当たり鎌利農機具?に社名を変更し、36年には二代社長にご尊父耕一氏が就任した。
義行氏(57歳)は、大学を卒業と同時に入社、60年、36歳の若さで三代社長に就任した。
耕一氏は、46年から60年まで、茨城県商協の理事長及び全農機商連常任理事を、義行氏は、平成13年から茨城県商協の理事長、13年から15年まで全農機商連の監事を務めている。長男の寛之氏(25歳)が4月からクボタの後継者研修(1年間)を受けている。
16年7月には、柵町から米沢営業所のあった現在地に移転し、社名をカマリに変更した。
テリトリーとしては、水戸市全域と、茨城町及び那珂市の一部である。テリトリー内は都市近郊型農業で、米(コシヒカリ)が9割、このほかねぎなどとなっている。専業割合は約2%である。
顧客数は1000戸で、耕地面積については、大は50ヘクタール、小は30アール、平均すると1ヘクタールとなっている。
本社の敷地面積は5600平方メートル、うち大型整備施設430平方メートル、ショールーム120平方メートル、製品倉庫830平方メートル、事務所75平方メートル、部品庫100平方メートルなどとなっている。
ショールームは四メートルのガラス張りで、大変綺麗な作りとなっている。
水戸市渡里町に谷中営業所があるほか、当社から独立した6拠点がある。
社長を除く従業員は男11人、女6人の計17人で、職種別では事務6人、セールス9人、整備2人である。
農業機械整備技能士の資格者は、1級8人、2級2人となっている。
取り扱い銘柄は、クボタが9割で、このほか防除機が丸山、共立、籾すり機がサタケ、乾燥機がサタケと山本となっている。
次に、最近年次(17年1月〜12月)の決算についてみると、前年比94%、整備部門割合は7・3%となっている。
次に、使用済み農業機械の処理についてお伺いすると、一シーズンに大型トラック10台程排出するが、処理業者が引き取りに来る。現在、中国関連で鉄の価格が上がっているので無料で持っていく。この時、輸出向けのトラクター、コンバインを一緒に出すようにしている。
次に、経営理念についてお聞きすると、顧客満足度の向上、顧客第一主義、修理・整備体制の充実強化などは当然のことである。
従来、業界では、顧客との人的関係を深めたり、親戚づきあいをすることを根幹に営業活動をしてきた。現在、ホームセンターで農機を扱うことが増えてきたが、顧客からは、価格設定や展示物、気兼ねなく商品を見られることなどが求められており、販売店としてもこのような要素を無視出来なくなっている。
当社では、農機専業に徹しており、健康器具、宝石、消化器などは一切扱わない。かつてはバイク、家電などを扱っていたこともあったが、うまくいかなかった。多角化をするにはかなりの経営力がなければ無理で、部品、アフターサービスを考慮すると農機専業が良い。
社長は、経営理念の一つとして「プラスワン思考」をあげられた。
これは、クボタグループの会議で、(株)クボタ機械営業本部関東地区長の吉松勇人氏が講演したもので、全ての物事、項目で今までよりもプラス一個やりなさい。普段着で良く、誰でもどのレベルでも出来る実現可能な戦略である。自分でだめなところを発見して向上する。組織は自分一人で動いているのではなく、「プラスワン思考」により、組織全体の力が向上する。
次に、昨年1年間を振り返っての感想をお伺いすると、トラクターとコンバインは横這い、田植機は60万円台のシンプル農機(低コスト支援農機)が一時期より売れなかった。
今年は、田植機とトラクターは横這い、コンバインは良い。
最後に、今後の予測についてお聞きすると、新農政が展開される中で、農家の規模拡大が進むと農機の絶対量は減る。
2007年問題で団塊世代の定年退職者が農業に参入することも予想されるが、あくまでもホビー農家であり、高価な農機を買うことはないであろう。
一方、城里町では、土建屋を営みながら夫婦でそばを50ヘクタール作付けし、既成概念にとらわれず経営している例もある。
集落営農は、農家がノウハウを持ち、かつ行政がノウハウを指導出来ないとうまくいかない。
農業機械の品質が年々良くなり、アフターサービスが必要無くなれば、価格優先のインターネット販売など農業機械の販売方法が大幅に変わる。
食を支える農業は生きるうえでの根幹であり、農業機械は絶対に不必要な業界ではない。今、一所懸命頑張れば将来良い業界になるし、バランスが取れればそれなりに安定する。今まで以上に顧客管理を徹底し、顧客のニーズに応える改革の努力をする。顧客は会社をつぶさない。
全農機商報:平成18年8月号掲載
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