|
|
福岡県朝倉市杷木池田538−2
朝倉市は、福岡市の南東40キロに位置し、2006年3月、甘木市、朝倉町、杷木町が合併し誕生した。
当社は、JR久大本線の筑後大石駅の北1・7キロの国道386号線と県道52号線との交差点沿いにある。
ご尊父である耕介氏が、昭和22年、現在地より500メートル程離れた所で合資会社飯田鉄工所を創業したのが始まりである。耕介氏は、機械大工に弟子入りし、焼き物の泥粉砕機等を制作していたが、精米所の昇降機や唐み等の農機具に手を拡げた。30年代から、欅を使用した「ケリロクロ」の制作をしたり、杷木町町議会議員や杷木町商工会会長を務めた。
30年に株式会社飯田鉄工として法人化、40年、店の拡張に伴い現在地に移転、平成3年に改築した。
弘氏は、44年、大学卒業後、店を手伝うようになり、平成5年に二代社長に就任し、現在、福岡県商協の理事を務めている。長男の智彦氏(33歳)が大学卒業後、社業に勤しんでおり、後継者に恵まれた企業である。
テリトリー及び農業事情は、朝倉市(柿、梨)、うきは市(柿、米(ひのひかり))、東峰村(林業)、筑前町、久留米市、大分県日田市(梅)、玖珠郡、田川郡等である。
メインは朝倉市の柿農家で、秋に収穫した柿を真空パックで冷蔵庫に保管し、1月、2月に出荷する冷蔵柿が多く、柿農家は年間を通じて忙しい。
顧客数は2500戸で、果樹農家はほとんどが専業である。
敷地面積は3381平方メートル、うち大型整備施設600平方メートル、ショールーム250平方メートル、製品倉庫200平方メートル、事務所160平方メートル、中古展示場500平方メートル等となっている。
社長を除く従業員は、男6人、女3人の計9人で、職種別では事務3人、セールス4人、整備2人である。
農業機械整備技能士の資格者は、1級2人となっている。
取り扱い銘柄は、トラクター、田植機、ティラー、コンバイン、バインダーがクボタ及びヰセキ、耕うん機がクボタ、ヰセキ及び共立、防除機が共立、丸山、ショーシン及び有光、乾燥機が静岡、籾すり機がヰセキ、運搬車がチクスイ等となっている。
次に、最近年次(17年3月〜18年2月)の決算についてみると前年並みであった。うち中古機再販16%、整備部門割合10%である。
使用済み農業機械の処理についてお伺いすると、処理業者が年四〜五回、購入しに来るので特に問題はない。
当社の社訓は、先代社長が定めた「努力・勇気・決断・信用」で、売り込む時には必ず頭に入れておくようにしている。
壁には「つもりちがい十カ条」が貼ってある。
一.高いつもりで低いのが教養
二.低いつもりで高いのが気位
三.深いつもりで浅いのが知識
四.浅いつもりで深いのが欲望
五.厚いつもりで薄いのが人情
六.薄いつもりで厚いのが面皮
七.強いつもりで弱いのが根性
八.弱いつもりで強いのが自我
九.多いつもりで少ないのが分別
十.少ないつもりで多いのが無駄
次に、企業経営の特色であるが、朝倉市(旧杷木町)では、果樹(柿等)と原鶴温泉でPRしている様に、田畑が少なく、果樹の生産農家が多いことから、当社の売り上げのうち果樹関連機械が半分を占めている。
朝倉市一円の柿山では、従来、手散布にて防除をしていたが、当社では、昭和50年位から、特殊なバックホーを使用して山を開墾しスピードスプレヤーを通すための道を造成している。これにより作業機、モアー、高所作業機等が使用できるようになった。
また、柿山で使用しているスピードスプレヤーは耕地面積二ヘクタールの場合、2年で百時間を超える等稼働時間が長いことから、1〜2年毎に定期点検整備の需要がある。腐食の有無を調べたり、傾斜地で使用していることからタンクを降ろして足回りを点検する等お客様に安心、安全に使っていただけるように努めてしている。
創業以来、きめ細かなサービスの徹底を心掛けており、多大な信用を得ている農家が多い。中には三世代に渡り取引をしているお客様もいる。
次に、昨年を振り返っての感想をお聞きすると、一昨年は、果樹関係が豊作で価格が安かったが、昨年は、台風の影響で落菓したことから不作ではあったが、価格は高かったことから、果樹農家の買い控え傾向があったが、点検整備が多かったことから19年2月期は前年並みであった。
最後に、今後の予測をお伺いすると、機械を売ることは大切であるが、一台の機械の使用時間が伸びる傾向の中、これからは技術力、整備力の有無が大事になってくる。技術力のある店でないと生き残れない。
当社では、太陽光発電の斡旋や上水道関係も手掛けているが、これからは農家の家庭に密着した商品、農家の欲しがる商品を扱っていきたい。19年度は三億達成を目標としている。
全農機商報:平成19年4月号掲載
|