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栃木県宇都宮市塙田2-4-4
宇都宮市は、東北新幹線で東京から53分、江戸時代には城下町として栄え「小江戸」と呼ばれた。
本社は、塙田にあるが、営業活動は、JR宇都宮駅の北1・2km程の県道沿いにある事業本部(今泉町32ー1で行っており、今回の取材は事業本部で福田社長と木村課長に対応していただいた。
当社は、幸司氏の祖父である嘉一郎氏が大正13年4月、本社地で創業したのが始まりで、今年で創業80年を迎える老舗である。
当時は、モーターも発電機もない時代で、精米所で使用する水車関係を組み立てて販売していたが、いつまでも水車の時代ではないと考え、東京の泰明商会から、アメリカのインターナショナルやゼット、ドイツのオットのエンジンを仕入れ販売した。
昭和四年、ご尊父である忠良氏が二代社長に就任した。
現社長の幸司氏(75歳)は、21年から店を手伝い始め、32年に忠良氏が死去したことから3代社長に就任した。29年には法人化した。
49年、本社が手狭になったことから、今泉町に事業本部(サービスセンター)を設置し、平成6年に新しい事務所を設置した。本社は、本年1月に新社屋が完成した。
テリトリーとしては、宇都宮市、河内郡河内町、上河内町、今市市、下都賀郡壬生町、芳賀郡芳賀町となっている。
テリトリー内の農業事情は、米(コシヒカリ、初星、ひとめぼれ)、野菜関係でにら、いちご、かんぴょう、トマト、きゅうり、梨などである。
顧客数は400戸で、耕地面積については、大は4ha、小は0・6ha、平均すると1・5haである。専業割合は1割で、後継者不足により縮小傾向にある。
次に、当社の概要について触れてみよう。
本社の敷地面積は、264平方メートル、事業本部は3300平方メートルあり、うち大型整備施設330平方メートル、事務所148平方メートル、製品倉庫165平方メートルなどとなっている。
社長を除く従業員は、男12人、女5人の計17人で、職種別では、事務2人、セールス4人、整備8人である。
農業機械整備技能士の資格者は、1級1人、2級3人となっている。
車両関係では、軽トラック4台、2トン車4台、11トン車1台、乗用車2台を有している。
取り扱い銘柄はヤンマーが7割で、このほか防除機が丸山、共立、乾燥機が山本、サタケ、その他ゼノア、松山、ササキ、タイガー、タイショー、スズテック、小橋、ロビン、本田などを扱っている。
事務機器については、パソコン4台、部品専用端末、ファックス、コピーがそれぞれ1台ずつとなっている。
次に、最近年次(15年1月〜12月)の決算についてみると、農業機械関係は前年比142%、その他(非常用発電機の販売・据付工事、建設機械の販売・リース)が前年比九八%、全体では前年比107%であった。農業機械売り上げに占める整備部門割合は17%となる。全体に占める農業機械の割合は約3割である。
次に、使用済み農業機械の処理についてお伺いすると、宇都宮の産廃業者が無料で引き取ってくれる。引き取った機械のうちトラクターやティラーについては輸出業者に転売することもある。
次に、経営理念についてお聞きすると、農業機械、建設機械の普及を通じて生産効率・生産環境の改善を目指し、人々の生活に役立ち、人類の発展に寄与する。
次に、企業経営の特色であるが、第一には、お客様の要望には誠実に対応し、百%期待に応え、顧客満足度(CS)を高める。
お客様から、修理、整備の依頼を受けた時には、スピーディーに対応し、お客様を待たせない。
第二には、新商品が出る度にメーカーの技術研修会に参加するなど、常に技術力の向上に努めている。
第三に、ヤンマー製品の栃木県内のシェア拡大に努める。
次に、今年を振り返っての感想をお伺いすると、現実的には非常に難しい時代に入ってきているが、努力次第により、多少明るい材料も残している。米の自給率の低下により生産数量が減っている。
減反政策による作付面積の減少もあり、個人使用から委託作業に移行している中で、農業機械の販売も減少傾向にある。
農業機械販売業界は人的つながりが強いと言われてきたが、最近の農家は、インターネットで価格を調べ、数社に相見積もりを依頼したり、農家同士がインターネットを通じ、直接、中古農業機械を売買するなど流通形態に変化がみられる。
最後に、今後の予測についてお聞きすると、国の政策により、担い手である大規模農家と小規模農家の二極化がより一層進む傾向にある。我々農業機械販売業者は、農業経営に残る人達を大切にして営業を進めていかなくてはならない。
ヤンマーエネルギーシステムに勤務していた甥の菅沼功氏(25歳)が今年入社してきたが、いずれ経営を任せるつもりであると締めくくられた。
全農機商報:平成16年9月号掲載
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