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秋田県仙北郡中仙北町北長野字野口前60-4
TEL 0178-56-3201
JR秋田新幹線角館駅から5キロ、車で10分程の中仙町に当社は位置する。
当社の歴史をひもとくと、黒丸社長は昭和5年に大曲で出生したが、戦後、ご尊父にこれからは農業が盛んになると言われ、近くの農機具屋に7年間勤めた。
28年、22歳の時に独立、現在地に移り、黒丸農具製作所を設立した。
創業当時は、鋤、馬鍬、唐箕、除草機等を制作し農協関係に卸していたが、38年、ダイキンがエンジン、耕うん機等を売り始めてから農具の製造を止めて販売に専念するようになった。
42年にダイキンは農機具の製造を止めシバウラに任せた。
平成3年にはシバウラとヤンマーが業務提携したことから、現在ではヤンマーを主体に扱っている。
テリトリーとしては、中仙町、大曲市、角館町、西木村、田沢湖町、太田町、仙北町、仙南村、六郷町、横手市、山内村となっている。
中仙町は、秋田県の県南米どころである仙北平野の中心部に位置し、秋田市までは55キロ、秋田新幹線で角館より岩手県盛岡市まで50分の距離にある。
テリトリー内の農業は、米(あきたこまち)が主体で、顧客数は1500戸、仙北地区の耕地面積についてみると、大は7ヘクタール、小は1・5ヘクタール、平均すると2・5ヘクタールとなっており、専業割合は約2割である。
次に当社の概要について触れてみよう。
本社の敷地は1733平方メートルで、延建面積は817平方メートル、うちショールーム397平方メートル、部品庫37平方メートル、整備施設383平方メートルとなっている。
このほか車で2、3分の所に中古機センター及び製品倉庫がある。
整備施設のランクは特A級で現在大型を申請中である。
社長を除く従業員は7人で、男女別では男5人、女2人、職種別では事務2人、整備(セールスも兼ねる)5人となっている。
農業機械整備技能士の資格者は1級2人、2級3人となっている。
次に車両関係では、3・5トン車一台、2トン車2台、軽トラック等4台、乗用車1台、バン1台、フォークリフト1台となっている。
取扱銘柄は、トラクター、耕うん機、コンバインがヤンマー、ティラーがヤンマー及びロビン、田植機がヤンマー、共立及びクボタ、防除機が共立、乾燥機が山本、もみすり機が佐竹、除雪機がヤナセ及びヤンマー、刈払機が共立及びロビンとなっている。
事務機器については、パソコン1台、ワープロ1台、ファックス1台、コピー1台となっている。
次に、当社の最近時の決算(10年度)をみると、農機関係2億4250万円、うち整備部門が1000万円となり、売り上げに占める割合は4・1%となる。
その他家電、健康器具関係の売り上げが750万円となっている。
家電は、冬場(1〜3月)が主体となっている。
次に、経営理念についてお聞きすると、第一には、「顧客第一主義」をあげられた。
常にお客様の立場に立ち、充実したアフターサービスを心がけている。
最近の農業機械は高性能化しているので、メーカー等の技術講習会には男子全員が参加し、技術の研鑽に努めている。
また、農繁期には24時間体制を取り、社員には無線とポケベルを持たせ万全の態勢を取っている。
第二には、約束は必ず守ることをあげられた。
お客様から整備・修理の依頼があった時は迅速にしかも丁寧に対応するようにしている。
迅速に対応しないとお客様が逃げることもある。
次に、企業経営の特色についてお伺いすると、第一には店頭販売をあげられた。
当社のショールームは決して広くはないが、ガラス張りのきれいなショールームには大物から小物まできれいにディスプレイされている。
また、道を挟んだ反対側にも展示場がある。
主に10万円以下の動力散粉機や刈払機等が店頭で売れるが、大型農機が売れることもある。
また、中古展示場においても中古機が売れることもある。
第二には、豊富な部品在庫がある。
当社では、各社の部品を豊富に取り揃えていることから、黒丸農機に行けば何でも揃うとの評価を受けている。
第三には、秋田県商協が雇用促進センターの補助を受け平成10年度から2年間実施している「事業再構築雇用管理推進事業」のモデル企業になっていることがあげられる。
初年度は、農機販売店の経営実態及び従業員の意識調査を行い、その結果を踏まえ本年は次のモデル事業を実施している。
1.労働条件改善のためのモデル経営システムづくり 2.経営資源としての中高齢化対策 3.経営基盤強化策としての整備・修理部門の再構築 当社は、県内3件のモデル企業のひとつとして、経営コンサルタント及び商協等の指導を得ながらモデル事業を鋭意推進中である。
特に、社長は、新品販売の伸びが期待できない中で、整備・修理割合を増やしていきたいと言われる。
次に、今年を振り返っての感想をお聞きすると、春商品であるトラクター、田植機は思ったよりも良かったが、秋商品、特にコンバインが良くない。
秋田県は作況指数103と豊作となり期待したが、刈り取りに入ってから高温障害及びカメムシ被害で、1等米の比率が約50%となったことと、米価が下がったこと等により農機の売れ行きは今一つであった。
最後に今後の予測についてお伺いすると、中仙町では、平成6年頃より基盤整備事業が始まり、まだ5〜6年はかかる。
基盤整備が終了した所では、7〜8件が共同作業をしており、トラクター、コンバイン、田植機は大型化しているものの台数が減っている。
また、米価が下がっていること等から今後の見通しを立てることは難しいが、長年築き上げてきた信用を基に、よりきめの細かいセールスと店頭販売を組み合わせて厳しい状況を乗り切って行きたいと締めくくられた。
全農機商報:平成11年12月号掲載
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