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| 有限会社 北川農機センター
オープンフェアは大盛況
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滋賀県犬上郡豊郷町雨降野1623番地
北川泰史社長
滋賀県豊郷町は、滋賀県の東部、湖東地方に位置し、彦根市、愛荘町、甲良町に隣接している。豊郷町は、「江州音頭」の発祥の地として知られている。人口は、7400人強で、典型的な都市近郊農村の雰囲気が漂う町である。農業としては、町を挙げて環境保全型農業に取り組んでおり、特産農産物としてはミニカボチャが有名である。豊郷町のミニカボチャは「坊ちゃんカボチャ」の名で関西地方で、よく知られている。また、琵琶湖の東部とは言え、京都まで電車で50分弱、大阪まででも70分強の距離にあるので、兼業農家が圧倒的に多い地域である。
北川農機センターは、道路沿いの大変アクセスの良いところにある。一帯は、農家が点在する平坦な水田地帯であり、見渡すと、遠方には所々にハウスの団地も見られる。周辺のほ場は補助事業が入っており、コンビニ等の商業施設は設置出来ないが、農業関連施設なら建設が可能との話であった。
取材は、お忙しい中、社長の北川泰史氏に対応していただいた。当社は、今年二月七日に当地に移転・新築オープンしたもので、何もかもが真っ新で内も外もピカピカでした。建物は、ワンフロアの耐震建築を施した全面がガラス張りの大変明るい店舗である。見るからに、清潔で、明るく入りやすいお店であった。
駐車スペースもたっぷり用意されており、大きな道路沿いというアクセスの良さと相俟って、通りすがりのお客さんもふらっと立ち寄れるそんな雰囲気があるお店である。
また、お店の裏手に実演ほ場を持っており、お客さんに農機の実演を見てもらって、納得してから購入してもらうことが出来る仕組みになっているなど、とても恵まれた環境にある。また、店舗の横が修理工場になっており、中型機械整備施設の認定工場となっている。
記者は、こういう立地の特典を十分に活かした店舗作りになっていることに大変感心したところである。至るところに北川社長の意図が伺える店作りである。
創業は昭和57年の1月で、初代社長は、お父上の北川初太郎氏である。平成元年から長男である泰史氏が二代目社長に就任されている。平成6年には、事業を法人化し、現在に至っている。北川社長は、滋賀県商協の理事を務められている。
有限会社 北川農機センター
当社の主たるテリトリーは、東近江市の一部と愛知郡、犬上郡である。琵琶湖の東部に位置する近江平野は、稲作地帯であり、ここ1〜2年前から営農組合、特定農業団体等の組織が増え始め、農作業の共同化が進展しているとのことであった。
お客さんは、通勤兼業の農家も多く、土日作業で米を作っている。主な顧客は、780戸で、小は、20アールから大規模経営としては、28ヘクタールの経営者もお客さんにいるそうである。顧客の経営規模の平均は80アール程度ではないかとのことであった。
当社は、特に営業所は持たず、本社一店舗で営業している。本社の敷地面積は、2000平方メートルで、うち中型の整備施設が、152平方メートル、ショールーム108平方メートル、製品倉庫は、整備施設と共通で152平方メートル、中古展示場200平方メートル、事務所63平方メートル、部品庫96平方メートルとなっている。
ショールーム
従業員は、男性3人、女性1人である。職種別には、事務職1人、セールス1人、整備3人である。農業機械整備技能士等有資格者は2人いて、1一人が1級であと1人は2級である。
取り扱い銘柄は、ヤンマー農機株式会社の特約店であるので、ヤンマーの製品がほとんどであるが、ほかに防除機では、共立の機械を、乾燥機では山本、草刈機では新ダイワのものを取り扱っている。
昨年の売上額は具体的には聞けなかったが、記者には厳しい状況のように受け止められた。
次に経営理念についてお聞きすると、社長は、多くの農機販売店の経営者は、口を開けば、厳しい、厳しいと言うが、嘆いているばかりでは、どうにもならない。時代は変わり、人の意識も変化する。後ろ向きの話ではなく、今のニーズに合った店作りをしないといけない。この地域は法人、集落営農もあるけど、この店のお客は、小規模な兼業農家やホビー農家や生き甲斐農業をやろうとしている人達だ。そういう人達のニーズに合った商品を提供していきたいとのことであった。
2月8、9、10日のオープンフェアでは、チラシを作って大々的にPRしたそうです。
移転・新築オープンして一月半程で、新規のお客さんが50戸増えたとのお話しであった。時折、50前後のご夫婦が、ふらっと店に入ってこられ、農機の話をいろいろ聞いたりして帰られることも良くあるそうです。そういうお客さんが、時々除雪機や管理機などを買ってくれることがあるとのことであった。
オープンフェアでは、お客さんへのもてなしにと、奥様の手作りの米粉で作ったシフォンケーキ、やきそば、うどんを用意するなどの温かい気配りがなされた。また、子供達のためにも、「チビッコ集まれ、もちつき大会」なども催された。明るく広々とした店舗で行われたオープンフェアの賑やかな情景が目に浮かぶようである。
事務所
当社の経営方針を伺うと、当地の農業実態やお客さんのニーズに即した商品の提供に努めることをモットーにしている。小型、中型の田植機、トラクター等を中心に、最近は草刈機、除雪機、低温冷蔵庫、低温米びつ、チッパー・シュレッダーなどが良く出るそうである。これからは、当社ではトラ・コン・タに替わって、チッパー・シュレッダーや畦草刈機などが主流になるとのことであった。
ヤンマーの新管理機QTシリーズを店頭陳列販売したいが、品物が回ってこないので、困っているとの話であった。QTシリーズ、好調のようである。
北川農機センターでは、農機の販売とは別に、米の契約栽培による販売も行っている。さらに、160平方メートルの敷地に、乾燥調製施設を八基ほど設置し、「ファームキタガワ」という別会社を経営しており、多様なニーズをしっかり捉えて、ニーズに合った積極経営を展開している。
若い後継者が、2年間ヤンマー学院で、農機の勉強をしているそうである。頼もしい限りである。お店のコンセプトといい、米粉への取り組みといい、北川ご夫妻の時代の流れを的確に捉えた新しい、野心的な取り組みに敬意を表するとともに、心から賞賛を送りたいと思う。「子供からお年寄りまで、みんなのホットステーションを目指します」というキャッチフレーズにエールを送りつつ、記者は、滋賀の都を後にした。
全農機商報:平成20年6月号掲載
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