作山機械株式会社
きらりと光るオンリーワン経営
福島県双葉郡双葉町長塚寺内前86-1
昭和2年に創業
作山機械株式会社
双葉町は、太平洋と阿武隈高地に挟まれた浜通り地方の双葉郡の北東部に位置し、降雪が少なく温暖で、山、川、海とも美しい環境に恵まれている。東京電力の福島第一原子力発電所5号機と6号機が立地している。
作山機械は、JR双葉駅から700メートル離れた国道6号線沿いにある。取材は、作山博之社長と貴博専務に対応していただいた。
当社は、ご尊父である卯太郎氏が昭和2年、浪江町請戸で創業した。当時は、除草機の配給元をしていた。19年に旧6号線沿いの双葉町長塚に移転した。28年に合資会社作山農機商会、52年に作山機械株式会社に法人化した。
博之社長(77歳)は、26年に高校卒業後、岡山のスピーに2年間勤めた後、当社に戻ってきた。36年、ヤンマー農機の発足と同時にヤンマーを扱うようになった。52年に二代社長に就任し、平成13年から福島県商協理事長を務めるなどの功績が評価され、18年11月、旭日双光章を受章された。
貴博専務(46歳)は、大学卒業後、ホンダ学園に入校、ディーゼルとガソリンの2級自動車整備士の資格を取得した後、平成元年にヤンマー長期研修を受講し戻ってきた。
20年には現在地に移転した。
テリトリーとしては、浪江町、双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町、広野町、川内村、葛尾村のほか、田村市と南相馬市の一部である。農業は米の単作地帯で、コシヒカリ7割、ひとめぼれ3割である。このほか一部では、果樹(梨、キウイ)、野菜(ほうれん草、春菊、トマト、きゅうり)、畜産(和牛の繁殖)となっている。
顧客数は、1500戸で、耕地面積については、大が15ヘクタール、小が30アール、平均すると1ヘクタールとなっている。
ヤンマーをメインに
ショールーム
敷地面積は、5233・53平方メートル、うち大型整備施設225平方メートル、ショールーム120平方メートル、製品倉庫495平方メートル、中古展示場40平方メートル、事務所126平方メートル、部品庫168平方メートルなどとなっている。
資本金は3600万円で、社長を除く従業員は、男6人、女2人で、職種別では事務2人、セールス3人、整備3人である。
農業機械整備技能士の資格者は、1級1人、2級3人となっている。
取り扱い銘柄は、ヤンマーが6割で、このほかティラーがホンダ、マメトラ、マキタ沼津、防除機がやまびこ、マキタ沼津、丸山、籾すり機がサタケ、大島、オータケ、乾燥機がサタケ、山本、金子、そのほかニプロ、コバシ、ササキなどとなっている。
22年1月期の決算をみると、前年比103%となっており、うち部品代を含む整備部門が15%、中古農機が10%である。
誠意を尽くし嘘は付かない
整備工場
使用済み農業機械の処理については、鉄の価格が北京オリンピック前の半額になっているが、処理業者が増えていることから、嫌がらず引き取ってくれる。
社訓、経営理念は次の通りである。
一.きらりと光るオンリーワンを目指す。
一.誠意を尽くし嘘はつかない。
一.信頼される人間になる。
一.儲けると云う字は信の右に者と書く。信じられる者(人間)になって初めて儲けさせて頂ける。
一.修理、整備は適確な整備を敏速にやることによってお客様から信頼を得る。
一.お客様の良き相談相手アドバイザーになる為研鑽と自分自身の向上に努める。
一.性能、効率の良い商品の開発、提供を目指す。
社長室の壁には、社是として、
一.創造
一.挑戦
一.執念
一.協力
一.団結、
人生五訓として、「あせるな、おこるな、いばるな、くさるな、おこたるな」が掲示してある。
経営方針についてお伺いすると、お客様第一主義に徹し、信頼される店、無くてはならない店として、また永年お付き合いを頂いている誇りを持って頑張っている。経営目標としては、前年比105%の利益を目指すことを設定している。
信頼関係を維持する
部品庫
昨年は、食料供給力向上緊急機械リース支援事業が実施されたので、9月は例年の2・5倍の売り上げがあり、年間では103%であった。今年は、7月までの売り上げ累計で前年比120%で推移したが、リース支援事業の反動もあり、8月単月で前年比71%、2〜8月累計で110%である。9月、10月も見込みは少なく厳しい状況である。
農政に対しては、農業者が意欲の出る政策を是非打ち出して欲しい。
今後の予測については、受託農家は、高齢化、後継者不足の悩みを抱えているが、良好な関係を維持しながら今後の動向を見極めたい。
また当社のテリトリー内には果樹、野菜農家が少なく、殆ど米作り一本であるので、農業者戸別所得補償制度での影響など今後の動向を見極めたい。
当社が今まで設置してきた部落の共同ライスセンターの皆様とは、永年の信頼関係があり、乾燥設備の取り替えのほかに牧草関連機械の取り替えもある。現在では、新規需要よりも、修理、整備で確実に利益を稼ぎながら、信頼を維持し、コミュニケーションを図り、これからの明るい時代を待つ。メーカーも二の足を踏まず、新商品開発を進めて欲しい。